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リンクス高麗川 LINKS KOMAGAWA

埼玉県西部を流れる高麗川の真の再生を夢見る人たちの集い

リンクス高麗川主催・第2回高麗川を歩く会+遊歩道計画説明会の報告

第2回高麗川を歩く会

  昨日の雨がまるで嘘のような好天に恵まれ、11月3日(文化の日)リンクス高麗川主催・第2回高麗川を歩く会が行われました。

 それは、新しい文化の萌しが、高麗の地に芽生えた瞬間でもあったのでした。

  今回の高麗川を歩く会は、高麗川まるごと再生プロジェクトの一環として計画されている、遊歩道の予定地を、多くの市民の方々と共に歩き、共に高麗川の現況を感じていただきたい思いから計画しました。季節の移ろいの中、水も冷たさを増し、子どもたちを含めた一般の方々が川を歩くことができるのは、この先、来春まで無いかもしれないとも思われ、準備期間は短かったものの、かわら版号外を作り、高麗地区を広範囲に渡り、会員たちで配り歩いたのでした。その甲斐あって、30人を超える人たちに集まっていただきました。午後の説明会を含めると、この日わざわざ集まってくださった市民の数は延べ100人にもなろうかと言うものでした。


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前日(11月2日)の高麗川・高岡橋より。降雨量は少なかったものの、しばらく雨が降らなかったためか、濁ったよどみが一気に流れ、今日は透き通る水が鮮やかだった。まるで、遊歩道計画など、無かったかのように。

 

f:id:linkskomagawa:20151105005511j:plain高麗公民館から高岡橋までは、高麗郷のあちこちに散在する裏道を歩いて行った。わざわざ川沿いの遊歩道を歩かずとも、高麗郷には素敵な小路がたくさんある。人々も自然と笑顔が溢れるというもの。

 

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お蔵岩に祀られるのは厳島神社。訪れる人は少ないが、お蔵淵とお蔵岩は、高麗川屈指の聖地と思っている。

 

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高岡橋から川へ降り、上流を目指す。お蔵淵までは広々とした河原が続く。遊歩道など無くても、自由に歩けるのが良い。むしろ遊歩道がこの場所にできたなら、自由とおおらかさは失われてしまう。

 

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ケヤキ付近で説明する、リンクス高麗川会員。ポイント、ポイントで立ち止まっては、このように説明を繰り返す。聞き入る人たちの表情も真剣だ。

 

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お蔵淵を迂回するには右岸から左岸へと徒渉する必要がある。前日、会員たちが石を寄せ集め、即席の水中歩道をこしらえた。長靴なら、足をぬらさずに渡ることができた。

 

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水は少し冷たいが、晴れ渡る青空の下、素足で歩くのはとても気持ちよく、素敵なことだ。コンクリートの上を歩いていては、こんな体験はできない。高麗川は野趣に富んでいる。コンクリートの道は似合わない。

 

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お蔵淵の流れは清らかだ。青空が映える。高麗郷もそろそろ秋の装いだ。

 

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遠目に見ると、島のように見えるお蔵岩。高麗川はこの岩めがけて、真正面から突き当たる。厳島神社が祀られているのも頷ける。

 

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多くの子どもたちが参加した。遊歩道の話などどこ吹く風。子どもたちにとっては、川の全てが遊びの対象なのだ。


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手前の深みは、この秋の台風で川底が掘られた結果できた。人々が立つ河原は中州になっている。これもまた増水の産物だ。

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川幅いっぱい、自由に歩けるのが高麗川の良いところ。このあたり、下流では味わえない川本来の素晴らしさを体験することが可能だ。自由に歩くこと、それは己の器量に見合った道を見つけ出すことでもある。川を歩きながら人間力を学ぶ。遊歩道は奥の竹藪に沿って計画されている。


f:id:linkskomagawa:20151105002146j:plain清流橋の下をくぐる。河川整備には仮設道路が付きものだ。遊歩道を作るため橋の下に仮設道路ができる。大型ダンプがこの橋の下を走る構図を想像して見て欲しい。

 

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天神橋下流だ。既に落葉樹は紅葉が始まっている。高麗川は間もなく秋本番を迎えようとしている。

途中、何組かの家族連れに河原で行き会った。鮎を釣っていた人や、タイコウチなどの水生昆虫に夢中になっている少年など、各々、高麗川の休日を楽しんでいた。

この写真では分からないが、丁度、人が歩いているところは、今朝、リンクス高麗川の会員たちが葦原を刈り、川沿いの小径を作ったのだった。それだけで十分、人は歩けるし、この場所に相応しいように思えるのだが。

 

 

 

遊歩道計画説明会

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 午後の高麗川まるごと再生プロジェクト・遊歩道計画説明会には、午前中の高麗川を歩く会から引き続き参加された方も含め、リンクス高麗川のメンバーと合わせて、日高市内外から約60名が集まりました。

 始めに午前中の高麗川を歩く会の様子を写真を交えて報告。そして、なぜ一市民団体に過ぎないリンクス高麗川が、行政の進める遊歩道計画の説明会を主催しなければならないのか、ここに至った経緯を説明しました。すなわち行政に対し、再三・再四に渡って、説明会の開催を要望してきた。にも関わらず、未だにそれが実現しないまま、工事が間もなく始められようとしている。このことに対して私たちは強い懸念を抱いており、今回、説明会を主催するに至ったわけです。

 そして今回の説明会には、行政の方にもご出席頂き、市民の声を直接お聞き頂けるよう要望しておりましたが、残念ながら多忙を理由に断られたことも説明しました。

 こうした流れをお伝えした上で、いよいよ遊歩道計画についての説明。私たちがこの3ヶ月間に調べた遊歩道計画の概要をパワーポイントにまとめ、スクリーンに映し出しながら、説明をしました。

 そして、私たちがほぼ毎週顔を合わせて話し合いを繰り返し、また、川の専門家の方をお招きして、学びを深める中で浮かんできた疑問点、不安に感じている点を説明しました。(パワーポイントの内容を、以下からダウンロードして頂けます)

遊歩道計画説明会.pdf



 それからの時間を質疑応答、意見交換としました。行政の方がお越し下さっていれば、直接市民の声をお届けできると考えていたのですが、残念ながら今回はそれが叶わなかったので、リンクス高麗川に対する質問、そして遊歩道計画についての意見交換を行いました。

 実に様々な質問、意見が上がりました。説明会開始が13時半で終了したのは16時45分。その間、説明は約40分でしたから、質疑応答・意見交換は、実に2時間半に渡りましたが、これも会場の都合で、という理由で、まだまだ闊達な話し合いが続きそうな気配でした。

 私たちとしては、やはり行政の方に、この輪の中に入って頂きたい。そして議論の積み重ねの中から、市民の要望を汲み取り、そこから計画を練っていくというスタンスであって頂きたい、と改めて感じています。今回の遊歩道計画はそれが全く逆方向から練られてきてしまった、と思います。

 リンクス高麗川に対する注文も多く寄せられました。これは私たちに対する、期待値の高さと受け止めます。高麗川の真の再生に向けた取り組みに、邁進すべきという決意を新たにしました。

 

             文責 リンクス高麗川 代表・新逹也、事務局・紙英三郎

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