リンクス高麗川 LINKS KOMAGAWA

埼玉県西部を流れる高麗川の真の再生を夢見る人たちの集い

4/2 リンクス 清流川川歩き ①

f:id:linkskomagawa:20170403150807j:plain

 

本日4/2 リンクス高麗川メンバー6名で清流川の川歩きを行いました。
まずは 清流橋~清流川河口~一本橋まで

久しぶりの川歩きでテンションが上がる隊員たち。川の水は、ここのところの雨できれいでした。ガサガサ隊長を先頭に、川の生き物を調べたりゴミをひろいながら、川を上ります。

f:id:linkskomagawa:20170403150840j:plain

f:id:linkskomagawa:20170403150905j:plain

枯れ草や枯れ枝のカーテンで覆われた入り口(清流川の出口)は、皆んなをいとも簡単に冒険好きなこどもに引き戻してしまいました。一人ではなかなか実行できませんが、仲間がいれば何十倍も面白い。覆いかぶさる枝を払い、足場の悪い川を遡る。

f:id:linkskomagawa:20170403150936j:plain

f:id:linkskomagawa:20170403151007j:plain

f:id:linkskomagawa:20170403151033j:plain

f:id:linkskomagawa:20170403151051j:plain

f:id:linkskomagawa:20170403151105j:plain

f:id:linkskomagawa:20170403151132j:plain

護岸工事されている場所はただの用水路のよう

 

f:id:linkskomagawa:20170403151149j:plain

f:id:linkskomagawa:20170403151214j:plain

f:id:linkskomagawa:20170403151230j:plain

 この辺りから気が変わってきました。巨大な岩盤のせいかな?

f:id:linkskomagawa:20170404223957j:plain

f:id:linkskomagawa:20170404224052j:plain

たくさんのカワニナを発見! クレソンが自生

f:id:linkskomagawa:20170403151246j:plain

見慣れた景色を川側から眺めます。一本橋が見えてきた。

f:id:linkskomagawa:20170404224245j:plain

「大地の再生講座」in 高麗 開催のお知らせ

*地球の庭師*矢野智徳さんによる「大地の再生講座」in 高麗

大地の血管である「水脈』と『空気』に着目して、現地の自然素材を使った環境整備、自然治癒を全国各地で実践されている矢野智徳さんと共に、自然との深いつきあい方を学んでみませんか?

日 時: 2016年7月6日(水)AM 10:00~PM 5:00 (AM9:30~受付開始)

場 所:高麗郷古民家(埼玉県日高市高麗本郷245番地)

定 員:30名(要予約)

参加費 :5000円

持ち物 :汚れてもよい服装・靴、着替え、軍手、飲み物、昼食

【スケジュール】

10:00~12:00 高麗川フィールドワーク
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 座学(状況により野外での実技あり)
🌸お問合せ・お申し込み先🌸 seasonship1212@yahoo.co.jp(藪内)

 

矢野 智徳氏プロフィール
(杜の園芸 代表)

1956年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984年、矢野園芸を始める。

1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。

1999年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。

現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「風土の再生」講座を開設中。

共著に「家業(エコロジー)スタイルの時代ー自分らしく働きたい人に(1998年)がある。

ホームページ 杜の園芸

Facebook 杜の園芸

主催:リンクス高麗川

f:id:linkskomagawa:20160607163144j:plain

 

リンクス高麗川 第2回 高麗学講座のお知らせ

高麗の地質を読み解く part2

 

前回、巾着田付近の地層などを観察した地質講座の2回目を開きます。
今回は「栗坪の不整合」と呼ばれている地層のズレを見に行く予定です。増水など川が渡れない場合は日和田山の地質を観察します。雨の場合は室内での座学となります。
みなさま、ぜひご参加ください。

 

講座の内容は下記の高麗の地盤を読み解く part1の報告をご参照ください。


6月11日(土)9:30~12:00

9:20に高麗公民館集合

参加費 無料

傷害保険料 100円

 

川に入りますので、長めの長靴、着替えをご用意ください。ルーペ、ハンマーはこちらで用意いたします。

川に行くか、山に登るか、前日までに判断できれば連絡いたしますが、当日変更もある前提でご準備いただければと思います。

 

参加される方はこちら(田中)へご連絡ください。
adoromi29@hanno.jp

もしくはリンクス高麗川事務局まで。

主催:リンクス高麗川

 

f:id:linkskomagawa:20160419185036j:plain

f:id:linkskomagawa:20160419185108j:plain

リンクス高麗川 第1回 高麗学講座 

自然観察会 高麗の地盤を読み解く その1

 

2016年4月9日 土曜日 10;00~12;00 

高麗公民館~巾着田 高麗川 川原

 

講師 酒本 忠雄 先生 (日高町史 自然篇専門調査委員 越生在住)
 参加者 おとな 13名 こども 2名

 

 

 春爛漫の最高の日和に恵まれて、リンクス高麗川の野外講座の第1弾は上々のスタートを切ることができました。

お招きした酒本先生は高麗川中学校長も歴任され、その後日高町史も執筆された方で、地学のみならず植物にも造詣が深い先生です。

 成人式を4回迎えられたとは思えないほどお元気で、素人の集まりである当方のさまざまな質問にも茶目っ気ある語り口で丁寧に答えてくださいました。ありがとうございました。

 

 集合場所の高麗公民館でご用意いただいた資料でまず地質観察の概要を伺い、黄鉄鉱の結晶などの標本やクリノメーターを見せてもらいました。

 

・岩石には砂や土、灰、生物が固まった堆積岩、マグマに由来する火成岩、熱で変質した変成岩に大きく分けられる。

・古い地層の上に新しい地層が積み重なるのが普通だが、地殻変動でしわが寄ると折れ重なって逆転することがある。根無し山(クリッペ)

高麗本郷の上の日和田山の斜面に丸い大石があくさんある場所がある。かつて高麗川がその高さを流れていたと考えられる。

 

f:id:linkskomagawa:20160419185036j:plain

 

 その後、徒歩にて巾着田まで移動。あいあい橋下の天神岩は玄武岩(火成岩)ではないかとのこと。ドレミファ橋のたもとで最初の野外講義、川原にある石の観察の方法について学ぶ。

 

・同じ色のものを集める。

・硬さを調べる。石同士をこすって傷がついた方が柔らかいと区別する。硬度は10段階ある。

・柔らかい順に、滑石、石膏、方解石、蛍石、燐灰石、正長石、石英、トパーズ、コランダム、ダイヤモンド(検索して確認しました)

・(自然のまま乱されていないなら)落ちている石の長い方の方向が川の流れていた方向。

 

f:id:linkskomagawa:20160419185108j:plain

 

 高麗川の川原は主として堆積岩の石が多い。太古の有孔虫の遺骸によるチャート、砂岩、泥岩、石灰岩など。

 

 チャートは黒や赤やいろいろな色がある。和田山金刀比羅神社の前の岩や男岩女岩もチャート。

 

 石も2mm以上は礫、2mm以下は砂、1/16mm以下はシルトという。

 

 ドレミファ橋の右側(西側)の崖の地層は珍しいもの。 下の粘土層の上面が浸食された上に礫層が載っている。(スカウア・アンド・フィル構造)飯能礫層と呼ばれている。昔は秩父方面から直接、高麗のほうに荒川にあたる川が流れていたと考えられる。

 

 巾着田では川が外側を削っているので崖になっている。流れの外側が深く、石や砂は内側に堆積する。

 

 高麗川に流れ込む沢が滝のように段差をもって流れ込んでいる。川の流れが速ければ崖に働く力も強くなるので、高麗川が崖を削るスピードが、沢が下に削る込むスピードより早くなり段差ができる。

 

f:id:linkskomagawa:20160419185301j:plain

f:id:linkskomagawa:20160419185315j:plain

 さらに西側には、あいだに青緑の地層があらわれる。この崖は見事。火山の灰が固まった凝灰岩。八ヶ岳や富士山、箱根、浅間山などの火山灰がつもっている。高根では九州の姶良カルデラからでたガラス質も見つかっている。

 

 日和田山の東側は八高線沿いに高崎まで続く八王子構造線という断層が通っている。外秩父の山地は今も隆起している。

 

 参加者がフリズナの化石を含む石灰岩を発見。高麗でも恐竜の化石はみつからないか、期待が膨らむ。

 

 酒本先生は植物も解説くださる。河原の黄色いキケマンやクサノオウは有毒だとか。参加者がスマホ検索して、レッドリストに載っていると確認。

 

 林のなかには、イチリンソウとニリンソウの群生地が並んでいた。

 

f:id:linkskomagawa:20160419185346j:plain

f:id:linkskomagawa:20160419185401j:plain

 

 予定を30分ほど超過して高麗公民館に帰還。その後、近くのたいへん居心地のよい「季節舎工房」の原っぱでお弁当を広げ、流れ解散となりました。

地質、地層の領域で高麗ではまだ見るべきものがあるということで、次回もこの続編を行うことになりました。

 

f:id:linkskomagawa:20160419185531j:plain

 

 地質の研究はこつこつと地道な作業を積み重ねる分野なので、最近は研究者も少ないし、本も売れないと先生は嘆いておられましたが、地味な作業の上で、荒川が実はこちらに流れていたみたいな大胆な推理をする、探偵のような面白さがあるのだなあと感じた次第です。

 

 地質、地形、植生、歴史、建物、、、といろいろな領域で、素人の理解半分、興味半分でフィールド歩きを積み重ねてゆけば、すこしづつ高麗の全体的なイメージが体得されてゆくのではないかと期待しています。

 

                         文・写真 岩木隆夫

さわやか自然百景「埼玉 奥武蔵 高麗川」NHKオンデマンド 特選ライブラリー

さわやか自然百景「埼玉 奥武蔵 高麗川」が特選ライブラリーに

NHKオンデマンド 見逃し番組 単品108円
2016年2月13日まで視聴可能です。

特選ライブラリー 購入期限:2017年2月14日

向こう1年間は視聴可能となりました。素晴らしい映像です。ぜひご覧ください。

子どもたちの教材としても、最適です。

 

この映像は高麗川流域に暮らすものにとっての誇りです

 

 番組に登場する主な高麗郷シーン(判る範囲で)

・高岡橋上空から高麗郷俯瞰
・お蔵淵付近から高岡橋、さらに下流の大岩付近まで空中撮影
・日和田山から巾着田及び巾着田ヒガンバナ
・お蔵淵のカワセミ(お蔵淵はカワセミの聖地です)
・雪の高岡橋上流

www.nhk-ondemand.jp

 

さわやか自然百景「埼玉 奥武蔵 高麗川」番組内容(NHK公式案内)

http://www.nhk.or.jp/sawayaka/contents/program/2016/01/2016_0131_komagawa.html

日高市職員全員、全議員が見るべき!

高麗川の工事が佳境?に入ってきたようです。
川が麻酔なしで外科手術を受けているようでいたたまれません。

本当にこれが正しい日高市環境政策、観光振興のありかたなのか。
計画を作った人、決定した人、推進してきた人みなさんに聞きたい。
 
本当にこれでよかったの??
これが本当に市のため、市民のためになる施策なの??

もし正しいと思うならよけいに、
今のこの工事の様子を、ぜひ日高市職員全員に
そして全議員に見てほしい。
 
もちろん市長はすでに見ていると思いますが。

イメージ 1
 
イメージ 2
 イメージ 3

 

f:id:linkskomagawa:20160209084245j:plain

Text by まど

Photo by ジュン、月子

第22回 川の再生交流会で高麗川まるごと再生事業の問題点報告

<浄化槽と埼玉県の水環境>と題して、

環境省・浄化槽規格室官 吉川圭子 氏の基調講演で始まった、

第22回 川の再生交流会 川の国埼玉 あなたが未来に残すもの〜

今回、リンクス高麗川として、初めて2名の会員が参加してきました。

f:id:linkskomagawa:20160209110946j:plain

期日 平成28年2月6日

主催 埼玉県

協力 埼玉県河川環境団体連絡協議会

会場 さいたま市民会館うらわ

 

午前の部 全体会

午後の部 分科会)(6つの分科会に分かれて報告・討論)

リンクス高麗川では、

第4分科会 多自然の川づくりと環境保全 <自然と心を結ぶ川づくり>

第5分科会 100プランとまるごと再生事業<継続させる活動と報告>

の2分科会に出席。

 

特に、第5分科会では、現在進行中の高麗川まるごと再生プロジェクトにおける、

これまでの経緯、市民と行政との認識の違い、現在進行中の工事の様子など、

プロジェクターを使って報告いたしました。

 

埼玉県の推進してきた、川のまるごと再生プロジェクトには、

地域の人々に歓迎され、川の再生・復活に寄与した事業もある一方で、

高麗川など、河川上流部における遊歩道建設等、問題視されるケースも

出ており、今回の第5分科会での報告は、市民と行政とで拗れてしまった、

悪い事例として報告、今後の在り方の参考にしていただきたいと述べました。

 

また、第4分科会でも、

各地の取組をお聞きし、高麗川再生プロジェクトの現状を聞いていただきました。

みなさん高麗川にコンクリートの遊歩道はいらないと言い、

工事が始まってしまったことを残念がってくださいました。

「行政と市民の協働がなにより大事」

「川は行政のものでも川沿いの人だけのものでもない」

「コンクリで固めるやり方はもう古い、自然を残し生活との調和を」

これは県内で真剣に川と向かい合う方々のほぼ一致した見解と理解しました。

 

f:id:linkskomagawa:20160209105701j:plain

ロビー展示

 

f:id:linkskomagawa:20160209105745j:plain

f:id:linkskomagawa:20160209114627j:plain

配布資料の一部

今日の高麗川 160207-2

清流橋下流

f:id:linkskomagawa:20160207155555j:plain

お蔵淵下流にはクレソンが春の装い。

f:id:linkskomagawa:20160207155607j:plain

お蔵淵南側の小径

f:id:linkskomagawa:20160207155601j:plain

by 月子

リンクス高麗川では、高麗川まるごと再生プロジェクトによる、遊歩道工事の進捗状況を、継続してモニタリングして行きます。