リンクス高麗川 LINKS KOMAGAWA

埼玉県西部を流れる高麗川の真の再生を夢見る人たちの集い

高麗川まるごと再生プロジェクト・遊歩道計画とは

はじめに

 リンクス高麗川が結成される切っ掛けとなった、高麗川まるごと再生プロジェクト。私たちは、このテーマに真摯に向かって行く中で、当初の感情的な発露から、一呼吸置き、今は比較的冷静になって考えることができています。

 そして、まず伝えたいこと。リンクス高麗川は、この遊歩道計画そのものに対し、どこまでも「反対」の姿勢で臨んでいるのではなく、あくまで行政並びに地域との「対話」を望んでいるのです。更には行政・法人・市民と三位一体となった協働を目指しています。

  高麗川では今、川のまるごと再生プロジェクトとして日高市内流域分の天神橋〜清流橋〜お蔵淵間、お蔵淵〜高岡橋間、獅子岩橋〜新井橋間、久保下橋〜城山堰 間に遊歩道計画が進められています。リンクス高麗川では、この遊歩道計画そのものに、様々な疑問を抱き、継続した活動として問題解決に取り組んでいます。

 

f:id:linkskomagawa:20150918175757j:plainカジカガエル・お蔵淵下流・高麗川の大ケヤキ付近

 

そもそも遊歩道計画とは

 埼玉県川のまるごと再生プロジェクトは、平成24年から県下各地の河川で計画が実行中です。日高市では、平成24年8月のプレゼンテーションに応募、翌年3月、事業が決定しました。

 当初、プレゼンテーションの内容は、巾着田周辺整備のみに限られ、遊歩道の計画は全く盛り込まれていませんでした。予算的にも3,000万円あまりと聞いています。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a1008/kawanosaisei/documents/515113_1.pdf

 それが、いつの間にか、河岸の内側に天神橋から、坂戸市境界まで、断続的に遊歩道を建設するという、総額3億円の大事業に変貌してしまったのです。

 この不可解な事実は、再生事業決定後、7回の日高市部会(ワーキング・チーム)で協議され、決められたと言います。本来、そのような内容は、協議の進行中でも、過程を含め、全市民へ情報公開されるべきものと思うのですが、行政の方々の考えは、どうやら別なところにあるようです。

 そうして、非公開の席上で、極限られた人たちによって、遊歩道計画は進められてきました。

 私たちは情報を公開し、全市民へ向けた現況説明会の開催を、埼玉県や、日高市に対し、幾度も申し入れて来ましたが、未だその要望は聞き入れられていません。

 河川事業ですから、所轄は埼玉県となります。ですが、計画のプランニングは、県と市、そして関係諸団体の参加する日高市部会で進められているため、私たちも県と、市、双方を対象としながら対話を進めている訳です。

 この種の事業に対しては賛否両論上がるのが常ですが、私たちは、その両端の意見や感想をできるだけ摺り合わせ、調整しながら、地元の地権者を含め、可能な限り多くの人々に納得の行く形で、この遊歩道問題を捉えて行こうとしています。

 そのために私たちは、次なる方針として、第8回、日高市部会協議に参加を申し出ているのです。その席上で、私たちの考えを述べさせていただきたいと思っています。

 天神橋〜お蔵淵〜高岡橋における、遊歩道計画見取り図

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上記地図著作権は、飯能県土整備事務所・日高市産業振興課・日高市部会に帰属します。

飯能県土整備事務所 - 埼玉県 日高市産業振興課

 

f:id:linkskomagawa:20150921193404j:plainこの写真に写る樹木に沿った河原が、ほぼ遊歩道として埋められるという。お蔵淵下流・高麗川の大ケヤキ付近は嶋田忠さんのカワセミ写真集撮影地として知る人ぞ知る聖地だ。カワセミ日高市の鳥に指定される切っ掛けとなった場所が、その日高市の手で消滅させられるという、何とも皮肉な結果を招きかねない。果たしてこの事実、日高市市長を始め、職員の方々は認識されておられるのだろうか。どうか心して判断していただきたい。

カワセミ―清流に翔ぶ

カワセミ―清流に翔ぶ

 
カワセミ―青い鳥見つけた (日本の野鳥)

カワセミ―青い鳥見つけた (日本の野鳥)

 

上記、2冊の写真集の表紙はいずれも高麗川の大ケヤキ周辺で撮影されたものと推測している(リンクス高麗川代表、新逹也・写真家・日本写真家協会会員)この写真が撮られた1970年代は、高麗川は大ケヤキ側(右岸)に沿って流れていた。

 

 

 

日高市への要望

これまでの経緯を踏まえ、今、私たちが求める内容は、次の通りです。

日高市全市民を対象とした、現況説明会の開催。
日高市全市民への情報公開を目的に、日高市公式HPでの現況公開、
 並びに日高市広報での情報公開。
第8回日高市部会開催と、リンクス高麗川日高市部会参加の承認。

 

上が私たちの考える、現時点での見解です。

 *遊歩道問題の経緯は、下記に掲載したたくさんの参考記事を、ぜひ読んでください。

 

リンクス高麗川は対話を基調とすることで、世界とリンクしていきます。

人と人、人と地域、人と行政、人と世界、人と宇宙、

あらゆるものの関係性を紐解き、今一度結び直して行くことで、

真の高麗川再生を目指すのです。

このアプローチに賛同される方は、ぜひ、名乗りをあげてください。

 

賛同人募集中

 

           2015,9,21 文・写真 リンクス高麗川代表 新逹也

 

行政への提言

リンクス高麗川では、これまで県知事、飯能県土整備事務所・日高市産業振興課へ向け、様々な提言、要望をしてきました。内容の詳細は下記の各ページにまとめました。

 

 

2015年9月のできごと

 


2015年8月のできごと


参考記事